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この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となりその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ

プロレスの楽しい見方

「プロレスは命懸けのショータイム!!」



その1、プロレスは技を受けるもの。

総合格闘技では技は喰らわないようにするのが当たり前ですが、プロレスは技を受けることからはじまります。この部分がプロレスの魅力の一つでもあります。

「プロレスラーは技を逃げちゃいけない!敵の攻撃は全て受けてみせる!」バキより

ロープに振られてきれいに帰って来てラリアットをくらっている光景がよくあります。これを見てつまらないと言うのではなく、このあとの展開はどうなるんだろう、と考えるようにしてみましょう。大体の場合はロープに振った選手のドロップキックなどの技がロープに振られた側の選手に決まるのですが、時にはロープに振られた側の選手のラリアットやぶちかましが決まったり、ロープにしがみついて相手のドロップキックを空振りさせたり(三沢光晴武藤敬司など大物がよくやる)、相手のラリアットをよけたり、ロープ振りからの二択、三択があるので油断は出来ません。

投げ技は互いの信頼があっての賜物です。藤波辰爾選手は「プロレスは対戦相手との信頼関係があるから、やれるんです」と語っています。マットなどを実際触ってみましたが、リングは思っているよりもかなり固い素材で出来ています。プロレスは流れの中で投げを受けなければならない瞬間があります。それは、普通にリングの中の場合もありますが、コーナーポストの上だったり、花道の上だったり、エプロンから場外に向かっての場合もあります。まともに頭から落ちたら死んでしまうでしょう。そんな場合でも選手は対戦相手との信頼関係があるからこそ投げを避けずに受けるのです。

相手を投げや打撃でダウンさせたあと、選手によってはコーナーポストに登り、そこから様々な技をしかけます。ダウンしていた選手は大体の場合は相手選手がコーナーポストに登りかけの時に起きるのですが、起きて顔が向いている方向はもちろん相手選手が登っていないコーナーポストです。ドリフの「志村、後ろ後ろ」状態です、もちろんそのまま大体の場合は振り返った瞬間にドロップキックなどをくらってしまいます。しかし、大物になるとダウンから素早く目覚め、コーナーポストに登っている選手に一撃を喰らわせて、なんとそこからリング内に投げ技(雪崩式)、場外に投げ技(断崖式)を繰り出したりもします。



その2、プロレスはプロレスとして見る。

プロレスは総合格闘技として見るものではありません。プロレスの階級は一応わかれており、ヘビー級100キログラム以上 、ジュニアヘビー級100キログラム未満となっています。ジュニアとヘビーが同じリングで戦うことも多く、ジュニアが勝つこともあります。 このような点からもプロレスは他のスポーツ格闘技とは一味違うスポーツ・エンターテインメントなのです。総合格闘技などのガチンコの醍醐味と言えばノックアウトです。プロレスにはノックアウトがないのでつまらないと言う人がいますが、プロレスにもノックアウトはあります。ただし、まず起こりません。無いと言っても過言ではありませんが、ごくまれに、あっという間にノックアウト負けしたりします。そのわずかな可能性が、「おいおい、まさかノックアウトか?」というスリルをもたらし、そのドキドキは総合格闘技にひけをとらない、ような気がします。

よく八百長だからつまらないと言う人がいます。仮に勝ち負けが試合前から決まっていたとしても、そこに何の問題もありません。プロレスはシューティングではありません。「プロレスを超えたものがシューティングではなく、シューティングを超えたものがプロレスなんだ」ジャイアント馬場の言葉にもある通り、一緒に議論することがまず間違いなのです。普通に考えたら、雪崩式の技なんてくらうわけがありません。プロレスの技はプロレスだからこそ見ることができるのです。また、勝ち負けが決まっているとしても細かい試合内容までも事前にきめることは不可能です。アメリカのプロレスはかなり細かい所まで台本があるようですが、日本のプロレスにはどう見ても大体のところまでしか決まってないように見えます。例えば、チョップの打ち合い等は、明らかに回数は決まっていません。どちらかが痛みに負けて崩れ落ちるまでチョップを打ち続けるのです。大物に顔面パンチを打ち込む若手がいたとすると、もちろんそのあとに何十倍もの打撃を喰らって負けてしまいます。しかし、観客は大物にパンチを喰らわせた若手をスゲー、よくやったなあと感心するのです。プロレスにもうまい下手があって、間の使い方、技にキレなどはやはり場数を踏まないと身につけることはできないのです。ベテラン同士のプロレスでは、お互いに得意なプロレスのペースがあるので、どちらがプロレスの主導権を握るかも重要なのです。

勝敗は選手の背中の両肩がマットについた状態で抑え込み、スリーカウントを数えると決まりますが、このカウントは機械が数えるのではなく、レフェリーがフィーリングで数えるものです。もちろんのこと、序盤で決まることはまずありません。ですが時折、あっと言う間にスリーカウントが決まるので、これまた、スリルは総合格闘技にひけをとらない、ような気がしてきます。さらには場外で20カウントでも負けなのですが、カウントはびっくりするほど遅く、常識的に考えてもまず場外負けはありません。しかし、そのカウントが17、18、と迫ると不思議なことに「おいおい、まさか場外負けか? 」とドキドキしてきます。両者リングアウト負けというのもあります。



その3、タッグマッチをようく見てみる。

タッグマッチなどはこれはもうプロレスとしかいいようがありません。プロレスの不思議(魅力)が沢山つまっているのがタッグマッチなのです。入場時、赤コーナーは王者、青コーナーは挑戦者という決まりがあり、自軍コーナー外のエプロンはタッグマッチ時の待機場所になっています。赤青の両コーナーにぶらさがっている白い紐のことをタッチロープ と呼び、タッグマッチでコーナーに控えている選手がこれを手に握っている状態でないと タッチを認められないことになっています。試合では、本当に勝つ気ならずっと強い選手が出ていればいいものを、なかなかタッチをしません。もうちょっと身体を伸ばせばタッグの選手に届くのに手を伸ばしません。おかしなことに、リングの中に選手が三人以上いる場合もあります。大体は悪役のチームの両選手がレフェリーの制止も聞かずに1人の選手を攻撃します。そんな状態でも反則負けにはならないのです。そして、タッグマッチにはカットというものがあり、フォールされている味方のスリーカウントを阻止することができます。というわけなのでチーム全員にダメージを与え、相手チームの分断をしないとなかなかスリーカウントは奪えないのです。

オススメ 世界最強タッグ列伝1989〜1991 世界最強タッグ列伝 1992〜1994

(ちなみに悪役はヒール、善玉はベビーフェイス。メキシコのルチャ・リブレでは悪役はルード、善玉はテクニコまたはリンピオと呼ばれる。ルチャ・リブレはスペイン語でルチャは「闘い」、リブレは「自由」の意味でルチャ・リブレとはメキシカン・プロレスのこと。空中殺法や独特のメキシカンストレッチが有名で、日本ではジュニア選手がルチャ殺法を得意とし、闘龍門みちのくプロレスなどにはルチャを得意とする選手が多い )

また、バトルロイヤルという、多人数が一度にリングに入り、いっせいに闘う試合形式もあります。最後に一人残った選手が優勝になります。自分以外は全て敵なのですが、人数が減っていく過程で一時的に同盟を結んだり、それを裏切ったりと様々な駆け引きが展開されるのが面白く、オーバー・ザ・トップロープというリング外に落ちたら負けという特殊ルールが採用されることが多いため、フォールやギブアップとは違う落とし合いの攻防が見られるのもバトルロイヤルならではです。有名選手は試合序盤に同盟を組んだその他大勢に乗っかられてフォール負けをするというのがよくある流れで、卑怯なやつが大体生き残るのですが、最後に残るのはあまり闘いに参加していない選手の場合が多いので、リング全体を見てそういう選手を探すのも面白いです。


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その4、反則を楽しむ。

プロレスの詳しいルールは自分にもよくわかりませんが、プロレスを楽しむ上であまり大事なことではないような気がします。

一応の反則

  • レフェリーが反則カウントを5つ数える間に止めないと反則負けとなる。
  • 拳、肘、膝での攻撃。爪先での蹴り。 試合ではレフェリーのカウント5以内なので黙認される。
  • 頭髪、トランクス(タイツ、コスチューム)を掴む行為。  
  • 目、鼻、口、耳へのあらゆる攻撃、噛みつき、首絞め、金的への攻撃。凶器による攻撃。
  • 手、足の指を掴む場合は、三本以上でなくてはならない。  
  • 相手がギブアップの意思表示、またはロープエスケープしているのに攻撃を止めない。
  • タッグマッチにおいて試合権利のない者が攻撃を加える(カット、ツープラトンなど)

カウントを5つ数えると反則負けになるので、5カウント以内なら何をしてもよいわけになるのでしょうか。自分にもよくわかりません。しかし、この曖昧なルールこそがプロレスの大事な大事な部分なのです。例えば天龍源一郎のグーパンチ(パンチはグーというのは当たり前なのだが、あえてグーパンチというところが大事。ロメロスペシャルなどプロレスの技は響きがよいものが多い)という技があります。プロレスでは顔面パンチは一応?反則なのですが、ガンガンパンチをしています。レフェリーはなんとなーく止めていますが即反則負けというのは滅多に起こりません。ここでの「滅多に」というのがプロレスの面白いところで、時々反則負けになったりもします。一体どこまでが反則なのかわからない、そこがまたドキドキさせるのです。前に天龍源一郎がビール瓶(なぜかリング脇にあり、破片が飛び散らないようにテープでグルグル巻きにしてあった)で柴田選手を殴ったときは一発反則負けでした。このことから推測すると、凶器攻撃はおそらく反則です。凶器としては代表的なイス、折り畳み式のテーブル、フォーク、バット、鎖、毒霧(成分不明)、白い粉(成分不明)など様々なものが使用されます。

そして、プロレスでは以下のようなことがよくあります。入場シーンで明らかに凶器の竹刀を持っており、それをリングの下にそっと隠す。レフェリーはもちろんその行為を知っていますが、見て見ぬフリをしています。案の定凶器は試合中盤を過ぎたあたりで使用されるのですが、その時レフェリーは選手に吹っ飛ばされて気絶しているか、セコンドに茶々を入れられて全く見ていないのです。選手がコーナーポストに巻いてあるやつを剥がして鉄柱を剥き出しにしている時もレフェリーは他のことで大忙しです。選手がコーナーを指差したらそっちを確認にいってしまったり、視線をそらせた隙に反則をやられたり、このようにレフェリーの立ち振る舞いもプロレスの一部なので、しっかりと見ておきましょう。


その5、技を楽しむ。

軽量級の選手は空中技が得意だったり、各選手によって得意技は様々です。三沢光晴のエメラルドフロージョン、小橋建太の剛腕ラリアット、永田のナガタロックなど、一度喰らうと今までの試合の流れをひっくり返すような技もたくさん存在します。はじめからその技をだせばいいのにと思うかもしれませんが、そこの部分はウルトラマンと似た部分があり、やはりスペシウム光線は最後にしか撃たないのです。しかし時折、そのスペシウム光線的な大技を試合開始早々にぶっぱなすことがあり、それがまた観客を驚かせるわけなのです。ですから事前に得意技を知っておくと、プロレスをより楽しむことができるのです。そして、やらなければいいのに、得意技を繰り出す前には「行くぞー!!」と叫んだり、お決まりのポーズのようなものをやります。そのため、相手にばれて阻止されてしまいます。ですから相手の疲れていない序盤にはなかなかスペシウム光線的な技は決まらないのです。

投げ技も凄い技ばかりです。ジャーマンスープレックスやバックドロップ、パイルドライバー、ブレーンバスターなどは、投げっぱなし、ジャンピング式、高速、低空、スイング式、捻り式、急角度、ゴッチ式、リストクラッチ式、滞空式、テーズ式、抱え式、ツームストン式、クロスアーム式など選手によって投げる角度が違っていたり、ひねりがあったりと千差万別です。特に垂直落下式の投げ技等はド迫力としか言い様がありません。ちなみに変型パイルドライバーで2名の若手レスラーが死んでいるので、やはり投げ技は危ないものなのです。また、あの漫画「キン肉マン」の主人公キン肉マンの必殺技「キン肉バスター」やケビンマスクの「ビッグベンエッジ」が実際に見れるのもプロレスだからなのです。そしてタッグマッチの醍醐味のツープラトン攻撃(二人で行う攻撃)は橋本真也&小川直也の「俺ごと刈れ!」などのようにタッグチームごとに異なり、その連携も見物です。



その6、台詞を楽しむ。

プロレスで忘れてはならないのが名台詞です。

「プロレスを超えたものがシューティングではなく、

シューティングを超えたものがプロレスなんだ」  ジャイアント馬場

「プロレスとはエキサイティングなスペクタクルスポーツだ」  長州力

詳しくは格闘技プロレス名言を見て下さい。


その7、試合会場に行ってみる。

やはり、一度生で試合を見てみることをお薦めします。カメラ撮影が許可されたので、試合前、休憩中の握手会では写真が撮れます。会場は後楽園ホールがお薦めです。最寄り駅 はJR中央線・総武線 の水道橋駅、三田線の水道橋駅、大江戸線の春日駅、丸ノ内線の後楽園駅、南北線の後楽園駅で、駅からすぐです。 小さな会場なのでプロレスの迫力が一番伝わると思います。値段は試合にもよりますが3000円からといったところです。幕張メッセの試合もかなり近いのでお薦めです。事前に出場選手の技や、その試合にまつわる因縁的なものやストーリーを知ってから見に行くとより楽しむことができると思います。

サイト内リンク 解説
●プロレスリング・ノア 三沢が2000年に旗揚げた団体。小橋建太、丸藤正道、KENTA、秋山準、鈴木鼓太郎ほか。
●新日本プロレス

1972年にアントニオ猪木が旗揚げ。ストロングスタイルを掲げ、プロレス最強を唱える。蝶野正洋、天山広吉、棚橋弘至、中邑真輔、永田裕志、獣神サンダー・ライガーほか。

●全日本プロレス 2002年、武藤敬司らが新日本プロレスから移籍、社長に就任。 川田利明、小島 聡、太陽ケア、 カズ・ハヤシ、渕 正信、馳 浩、石狩太一、 諏訪間幸平、R・O・Dほか。
●ZERO-ONE、ハッスル、WWE ZERO-ONE、ハッスル、WWEのプロレス団体と選手の解説とリンク。

●その他プロレス団体

みちのくプロレス、DRAGON GATE、KAIENTAI-DOJO、大坂プロレスなどの団体の解説とリンク。
●フリー選手 天龍源一郎、佐々木健介、高山善廣、鈴木みのる、長州力ほか。
●プロレス歴代MVP

東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞MVP選手を見ればプロレスの歴史がわかる。現役ベルト保持者表もあり。

●K-1、PRIDE K-1、PRIDEへのリンク。
●総合格闘技団体 パンクラス、サンボ、修斗の団体へのリンク。
●柔道、空手など 講道館や吉田秀彦選手のリンク。
●goods &格闘技関連サイト プロレスや格闘技団体のTシャツやグッズの店のリンク。

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