表1 現在国分寺はどのくらい残っているか
国分寺を称している寺院と国分寺跡地に建っている寺院の現況 (H13.1.26)
記号等は次のとおり。O、該当するものあり。 *、伽藍の大きいもの、堂、塔、庭、収蔵物等見るべきものあり。 −、該当するものなし。 ☆、文献、資料等には該当するものありとしているが、私は確認していない。 (無印)、不明または未確認(私が未確認のものを含む)
国別 薬師堂 薬師如来 その他の建物 有無住 墓地 宗派 備考
山城  
河内  
摂津   黄檗宗 摂津にはこの天王寺区の寺のほか、下記の寺がある。
長柄国分寺   真言宗  
和泉 真言宗  
伊賀  
伊勢       浄土宗  
志摩     天台宗  
尾張     臨済宗 明治16年国分寺と改称、釈迦如来2体
三河   曹洞宗  
遠江  
駿河       現在の国分寺とは全く別の所に国分寺跡がある。
伊豆     日蓮宗  
甲斐 O* 臨済宗  
相模 真言宗  
武蔵 真言宗 万葉植物園
安房   真言宗  
上総 真言宗  
下総   真言宗 もと金光明寺、明治22年に国分寺に改称。
常陸 O* 真言宗  
近江  
美濃 真言宗 薬師如来(鎌倉期)安置、拝観可
飛騨 真言宗 聖観世音像、三重塔
信濃 O* 天台宗 別名八日堂、蘇民将来
上野     国分寺跡より北へ500mの小堂
下野 国分寺跡より少し離れた所に無住の薬師堂がある
陸奥 O*   真言宗 現称薬師堂、別名七日堂、蘇民将来、他に国分寺という寺あり
出羽     天台宗  
若狭             現国分寺(小堂)は尼寺跡に建つ。僧寺跡は不明。
越前   天台宗  
加賀 小松近郊に国分寺跡か?また国分寺という姓の家あり。
能登  
越中   真言宗  
越後     天台 宗 五智(大日、薬師、宝生、釈迦、阿弥陀如来)をまつる。
佐渡     真言宗 江戸初期の再建、薬師如来像(平安初期のもの)を収蔵。
丹波 浄土宗  
丹後   真言宗  
但馬   -   浄土宗  
因幡   黄檗宗  
伯耆     曹洞宗  
出雲  
石見 浄土真宗 僧寺跡の金蔵寺、現国分寺は尼寺跡の小寺。
播磨   O*   真言宗  
美作   天台宗  
備前  
備中   O*   真言宗  
備後     真言宗  
安芸   O* 真言宗  
周防   O* 真言宗 薬師如来、日光、月光菩薩等の像をまつる。拝観可
長門 真言宗 元の国分寺とは全く別の現在地に明治22年移転。
紀伊 浄土真宗  
淡路 律宗 釈迦如来像(平安期)安置、#別名釈迦堂、現在は収蔵庫に釈迦仏を収蔵。
阿波   O*   曹洞宗 四国霊場15番札所
讃岐     O*   真言宗 四国霊場80番札所、本尊十一面千手観音、天平の梵鐘
伊豫 真言律宗 四国霊場59番札所
土佐 O* 真言宗 四国霊場29番札所、本尊千手観音、薬師如来は2体ある。
筑前   真言宗 如来像を安置、大日如来あるいは釈迦如来とする2説がある。
筑後  
豊前   真言宗 三重塔、不動明王、愛染明王
豊後     天台宗 観音堂、大仏
肥前 曹洞宗  
肥後 曹洞宗  
日向   仁王像、五智如来像
大隅    
薩摩    
隠岐     真言宗  
壱岐           現在の国分寺は別のところにある。
対馬           現在の国分寺は天道茂にある。
多祢             不明
(説明) この一覧表は
ア、国分僧(尼)寺跡に建つ堂または寺院
イ、現に国分寺を称する堂または寺院を収録した。
ウ、1990.6.現在、ただし、隠岐、壱岐、対馬については1998.9.現在